好みのキーボード
色々使ってみた結果、概ねこういうようなキーボードが自分の好みである。
まずは、テンキーレスであること。
選択肢も多く、最も一般的なフルキーボードも良いのだが、どうにもテンキーがあるためにマウスがその右側へ配置せねばならず、画面の中央とのバランスが悪い。右手の移動距離が大きくなってしまう。できるならテンキーが左側に配置されたフルキーボードだと良いのだが、そういうものは見たことがない。
なのでテンキーレスキーボードである。これならマウスをその右側においても丁度良いバランスになる。テンキーが不要というわけではないので、独立したテンキーボードを左側において使う。ただ、左手でのテンキー操作はまだよく慣れない。
次は、英語(ASCII)配列であること。
次は、というより、条件的にはこちらのほうが先に来るべきかも知れない。
普通に国内でWindowsのPCを購入すると、日本語のキーボードになる。自分もそれでずっと使ってきた。しかしながら、まずかな表記刻印が要らない。自分は元からローマ字入力で、アルファベットの位置さえ確認出来ればそれで全く問題ない。今は、日本語入力に関してはアルファベットとも余り関係のない独自の配列(AOUR配列)で行っているが、それでも英数字入力の場合があるのでQWERTYのアルファベット表記くらいはあっても良いが、かな表記は要らない。無変換キーなどの日本語キーボード特有のキーも使わないので要らない。
そんな風に考えて、カナ無刻印のキーボードも使ってみるうちに、さらにシンプルな配列で、Enterキーやスペースキーが使いやすい配列になっている英語キーボードで良いことに気付いた。
IMEの起動など、日本語キーボード特有の機能割当に関しては、IMEの機能カスタマイズで任意の使いやすいキーに割り当てることで全く問題は無い。
そう考えるようになって以後は、選べる限り英語キーボードで行く事にした。
しかしながら会社のノートPCなどは当然に日本語キーボードであるし、他のPCを使ったりすることもあるので、日本語キーボードについて全く使えなくなったという訳ではない。
さらに、黒いキーボードが良い。
特別これは理由もないのだが、キートップが白など淡色系のよりも濃色系のほうが好みだ。これは単に好みであって、これまでしばらく使ってきたキーボードが皆そうであったというだけのことである。好みとしてはそうだが、やはりキーボードらしい色というのは白のほうなのだろう。黒や濃色が選択出来無い場合は仕方が無い。
白いキーボードでの不満は、経年での褪色が気になるところである。黒色のものであれば、あまりそれは気にならないのであるが、白いものはどうしてもそうなってしまうことが予想される。故障しない限り機能的には問題がないのだろう。むしろそれのほうが味があると考えるべきか。
CtrlキーはAの横。
自分は、CtrlキーはAの横でなくてはならない。
多分、PC-98を使っていたときに慣れて、DOS/V機に移行しても読み替えでずっとAの横の位置にして使ってきたからである。もうこれだけは、Aの横でないとダメだ。今もレジストリを書き換えて、CapsLockのキーをCtrlとして使っているが、会社のPCは権限の関係で自分でそういうカスタマイズが不可能になってしまい、難儀している。
HHKBは、そもそもAの横がCtrlキーなので、この場合はレジストリを書き換える必要は無く、そのまま接続してそのまま理想のCtrlキー位置が使えるのであるが、他のキーボードと付け替えたりすることもあり、その時はいちいちレジストリを書き換えたり戻したりしてリブートを伴う必要があったりして面倒である。
常用しているRealforce 86UではディップスイッチでCtrlキーの位置をCapsLockキーと入れ替えられるので便利だ。(入れ替えたときの為にそれ用のキートップと引き抜き工具まで付属してくるという親切さは良い。)
Winキーは使う。
キーボード好きな人のうちには、Windowsキーやアプリケーションキーは使わないという人も少なくない。自分もアプリキー(右クリックキー?)は使ったことがないが、Windowsキーは使う。予め割り当てられているWindowsのコマンドの時や、常駐させているアプリケーションのホットキーとして割り当てて使ったりするからである。
メーカー製PCのキーボードには、これらのキー意外にもメールソフトの一発起動キーなどが装備されている場合があるが、こちらは基本的には使ったことが無い。Scroll Lockなど、誰も使い方を知らないようなキーも無論使わないが、HomeやEndのキーもほとんど使わない。Deleteは使うが、Insertはあまり使わない。右Altや右Windowsもほとんど使わないが、まあそれはメインキー群とは別の場所に配置されている限りは、あっても良い。
ESCキーの位置も1の横が理想
ESCキー、すなわちEscape、取消キーは、普通キーボードの最上段左上にある。しかし、使用頻度が高いので、もう少しホームポジションの近くに配置して欲しいものである。Unix系のキーボード配列では、数字キー1の左横にあるのが標準のようで、ここにあるのが理想だ。
US配列の101/104英語キーボードでは、この位置に「`」があり、JISキーボードでは「半角/全角」キーがある。特に日本語キーボードでは、この「半角/全角」キーとESCキーとを入れ替えて使う人も居るようだ。英語キーボードでも同様に入れ替えて使っている人も居るかも知れない。
HHKBでは、この位置にきちんとEscがある(「`」は反対側の右上隅にある)ので、使いやすい。
その他、細かい好み
- カーソルキーは逆T字型で、右Shiftキーよりも横位置にあること(ノート等のコンパクトキーボード配列ではないこと)
- ファンクションキーは4つずつ区切られて配置
- NumLockなどの状態表示LEDがあること
- ボディでキーの周りの「余白」が大きくないこと
- 文字キーより小さいキーが無いこと(ノートPCなどの押しにくい小さいキーが嫌)
- キーピッチは19mm程度(縦方向のピッチも)
- しっかりとした打鍵感と耐久性があること(基本的にはメカニカルが良い)
こうやって書いていると、このほかステップスカルプチャー形状が良いとか、押下圧はこのくらいが良いとか、テンキーの場合のあれこれとか、PC本体との接続ケーブルとかまであるが、段々本題から逸れたかなり細かい部分になるのでこのくらいにしておく。
(原文2009/8/29、2009/1/24やそれ以前に書いたものを加筆修正2010/12/25)